10月1日。アントニオ猪木がこの世を去った。享年79歳。あまりにも早過ぎる死であった。何故か猪木だけは死なない、死ぬワケがない!と勝手に思い込んでいた。
ショックである。未だに信じられないし、なんかこう…それこそ心にポッカリ穴が開いたというか…いまの気持ちを表現出来ぬ自分自身にもどかしさを感じ、腹が立つ。
落ち込んだときは、猪木の過去の試合を観て元気を絞り出した。ここぞというときは、猪木のテーマを聴いて逃げそうな弱い己を鼓舞して臨んだ。疲れたときは、ファイッ!を唱えながら猪木のファイティング・ポーズを取り吹き飛ばした。
昔、一度だけ猪木を生で見た。本当に大きく、ぶ厚かった。息を飲むほどの圧倒的な大きさだった、ぶ厚さだった!私にとって、あらゆる意味で大きかったのはアントニオ猪木だった。
私にとって唯一絶対のヒーローだった。巨大な、それでいて強くてかっこいいヒーローだった。
心の整理が未だにできていない。私は悲しい。ただただ悲しい。猪木、ありがとう!なんて言えない。大人気ないのは分かっているが、言えないモンは言えないのだ。