お初に登場させていただきます、あすなろ塾英語講師の菊池真歩と申します。
まず自己紹介をした方がいいですね。
塾長の菊池健太郎は、何を隠そう私の夫でございます。
私は普段は会社員で、企業英語研修のコーディネーターとして働いております。
過去には英会話(キッズから大人まで)や文法、資格試験などの教授経験や、英語講師(日本人、ネイティブ共に)のトレーナーの経験もあります。
あすなろ塾では、英検準1級~1級対策や、英会話クラスといった特別ニーズがあった際に、プレミアムプライベートレッスンで対応させていただいております。

私のキャリアはどっぷり英語漬け、という感じですので、
よく皆様に「帰国子女なのですか?」「どのように英語を身に付けたのですか?」等質問をいただきます。まず大前提として、帰国子女ではありません。
東京生まれ、東京育ちの生粋日本人です。
それどころか中学時代まで英語の成績は下の下、クラス60名中下位3名中の一人でした。
そんな私が英語力を身に付けた経験から、英語教育において大切の思うポイントを僭越ながらお話しさせていただこうと思います。

ポイントは大きく分けて5つ。
国語力
文法(英語)
語彙(英語)
発音(英語)
勉強量、勉強法(英語)

本日はポイント1の「国語力」についてお話ししたいと思います。

私が英語教育で一番大事なことは何かと聞かれたら、「国語力」と答えます。
それはなぜか。
皆様、お忘れがちかと思いますが、
英語は英語圏の方々の「国語」なのです。
国語=母国語は、日々生活や仕事をする上で人々とコミュニケーションを取る手段であります。
母国語として一つの言語を習得するのも、実は大変な事です。
今の日本では殆どの国民が読み書きを当たり前のようにできますが、
大昔の日本や現在でも、国や地域によっては
読み書きができない人が沢山いたりします。
また、母国語であっても日常会話はできるけれど、何かについてディスカッションをする、仕事をする、といったレベルには到達していない、という方もいるかと思います。
その国に生まれ、その国の言語を話す両親に育てられたというだけでは、
あらゆる場面で使いこなせる「母国語」を身に付けられるとは言えないのです。

英語教育とは、母国語の他にもう一つ、コミュニケーションを取る手段としての言語を増やすことを意味します。(既に英語以外の言語を身に付けている方は別ですが)
母国語だけでも大変なのに…ですよね。

私の職場には、様々な言語の先生がいます。
先日休憩時間にご自身のお子さんを育てたママさん先生方とお話ししていた時、
面白い共通見解に行きつきました。
彼女たちの母国語である日本語と、教えている言語の両方ができるママさんたちが口を揃えていったこと。それは、「幼少期に身に付ける言語は一つに絞るべき」でした。
皆さん、子供に最初から二か国語でコミュニケーションを取ることは容易であるはずですが、
敢えてそれをしなかったというのです。
一番驚いたのは、韓国人の女性の先生が、同じく韓国語を教える日本人の旦那様のお考えで、
ご自身のお子さんに韓国語で話すことを禁じられていたというのです!
皆さんがなぜそんな苦労を敢えて選んでいるのか。
それは偏に「まずは母国語をしっかり集中して学んでほしい」という考えがあるからです。
ちなみにその韓国語講師夫婦のお子さんは、成長後に韓国語学習を始め、今では立派なバイリンガルとなられています。

特にご両親の国籍が違ったり、帰国子女だったりと特殊環境におられる方の場合は、
教育方法によっては自然にバイリンガルになられる場合も多いかと思いますが、
両方の言語が中途半端となって、将来仕事では使い物にならない、という状態になってしまった方の話もしばしば耳にします。
つまりは、子供時代の言語教育は慎重にしっかり考えを持って取り組むべき、という事です。

さて、前置きがかな~り長くなりましたが、私がここで一番言いたいこと。
学校教育において、国語を削って英語を導入するべきではない!という事です。
国語力が半端だと、その後いくら英語を頑張って勉強しても、絶対に国語以上の能力にはなりません。逆を言えば、国語力が高いと英語も比較的容易に身に付けられるという事です。
近年では小学校でも英語教育が導入されていますが、心配なのは国語の授業時間がしっかり確保されているか、という事です。
学校のカリキュラムは親御さんがどうにかできるものではないのが歯がゆいですが、
我々が子供たちにできることもあるはずです。
学科としての国語にしっかり注力させる。本を読む機会を与える。自分の考えを述べる機会を与える。作文の機会を与える。こういった地道な積み重ねを続けていって欲しいものです。
英語以前に。

皆さん、まずは国語をしっかり学んで、美しい日本語を話せる人になりましょ~!

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